岸優太を哲学したい

映画オタクが岸くん沼にはまるとこんなことを考えますの典型

岸くんコラム① 「言わない」ひと

岸くんの言葉に関してコラムにしたいことはたくさんあるんだけど、たとえばデビューが決まった当時の心境を「これはね、正直な気持ちは言えないっすよ。正直には絶対言えない」って口にしたこと。


彼がデビューに関して積極的でなかったことは、他のひとの言葉で聞いた。岸くんはきっと言わないひとだ。「何て言おうかな」と言葉を濁したあと、すごく言葉に迷い選んだ末に「……間違いないな、ですかね」と彼は答える。

そこには、共に歩むと決めたメンバーやずっと切磋琢磨してきたJr.の仲間たち、支えてくれたスタッフ、リスクを伴っても応援してくれる家族や友だちの想いがあったからだろうな、と思う。


「周囲の支えがあるからじぶんがじぶんの舞台で輝くことができる」そういう周囲に対する感謝の気持ちを忘れない気遣いのひとだから。
「ファンのひとたちはじぶんたちのキラキラした部分を見て幸せになる」ファンが求めないじぶんは見せないように努める気遣いのひとだから。


大切な人たちの想いや後押しを裏切るようなことは絶対に口にしようとしない。だからと言って、じぶんに向けられた質問に、偽った答えを平気で返せるような汚れやずるさもない。岸くんはそういうひとだ。


たとえば後になって「本当はやめたかった」と正直に告白するひともいる。ファンに対して嘘をつきたくない、ありのままのじぶんを知ってほしいからだろうし、そのどちらがいいとか悪いとかではないから、それについては言及しない。

ただ、岸くんはもしもそれに似た感情を持ったことがあったとしても、きっとそれを「言わない」ほうの人で、でも嘘の言葉でごまかしたくはないから、正直な想いを吐露すべく、必死に懸命にふさわしい言葉を彼なりにさがそうとする。
岸くんは、「言わない」と決めたらきっと最後までずっと言わない。たとえ、他のひとがいつかどこかで岸くんの心境について明らかにすることがあったとしても、彼の口から明かされることは一生ないんだろうとおもう。


そんなまじめでまっすぐで優しい彼だから、ただただ個人的なわたしの気持ちとしては、この先二度と「デビューが決まったときの心境は」っていう質問が彼に向けられなければいいなあって思うんですよね。
むりな話なんですけど。
この先ゴマンと聞かれる質問なのでしょうけど。